下町散歩 ~根津編①~
江戸文化の研究者である安原眞琴さんが、
「おいしい味とゆったりした時間を味わえる東京の老舗」12店をセレクトした本、
『東京おいしい老舗散歩』(かもめの本棚 株式会社東海教育研究所)
この本の中には、老舗の味、下町の四季、歴史が息づく路地裏散歩を、
12ヵ月のおすすめ散歩コースにして紹介しています。
目次を繰ると、4月は、「文豪の道から根津神社へ 谷中 魚善」
魚善さんへ向かいました。
100年以上続くお店で以前は2階にお座敷を設けていたそうですが、現在は改築し、規模を縮小。1階で食事を提供しています。(昔は仕出し弁当をしていたそう)
お昼は土日祝のみで、5,000円、7000円の2種。5,000円のコースを
予約してもらいました。
メニューは、
前菜三種、刺身二点盛り、焼物、揚物四点、土鍋炊込みご飯セット、デザート。
お酒は、日本酒各種、ビール、ノンアルコール、ソフトドリンク、
メニューにはないですが、ウィスキーも。
▲梅酒(焼酎のにごり梅酒(ロック)
前菜1品目は、グリンピースのくず煮。
ウニとえびが添えられお出汁もいただけます。
2品目はスミイカのお寿司。
お塩がかかっているのでスダチを少々かけ、そのままいただきます。
(器は琵琶を模したもの)
お刺身は、本マグロと淡路産のマコガレイ。そこにエンガワ少々。
煎り酒(日本酒に梅干しをたっぷり煮込み昆布と塩とかつお節をプラス)か
醤油でいただきます。(白身魚は煎り酒で。)
揚物は、天ぷら。クリスマス島のお塩か先ほどの煎り酒でいただきます。
▲新玉ねぎ(器は、縄に漆を塗ったもの)
まず、なす。
みずみずしくおいしい!
続いて、新玉ねぎ、長芋、なばなが順に揚げたてで運ばれてきます。
行者にんにくとヤングコーンの天ぷらと焼いたヒラマサ。
ご飯は、グリンピースのさやで炊いたグリンピースとおあげのごはん。
(土鍋の蓋を目の前で開けて、具をまぜてよそってくださいます。)
お米はカルゲン米。
お味噌汁は山エノキ茸とわかめ。山エノキ茸は一般的に出回ってる白エノキ茸より、味噌汁に入れてもズルズルせず、色も灰汁もでないんだそうです。
デザートはマンゴームース(イチゴ)と
▲水ようかんはほんのり香るブランデーと餡がおいしい。
食べきれなかった分のゴハンはお持ち帰り用にくださいます。
12時に入店し、14時30分くらいまでゆっくりと頂きました。
テキパキと給仕してくださった、近くの大学の学生さんや女将さんと会話をしながら
楽しくおいしい時間を過ごしました。
続いて、根津の散歩へ。
#下町散歩 #根津